(1)需要と供給

 

1.年間の墓地需要

 社団法人全日本墓園協会は過去のデータにより死亡者数に基づく墓地の新規需要(墓地の絶対需要)を割りだす計算式を策定していますが、この算定式と市役所の統計データを使用して鹿児島市の年間の墓地の新規需要(絶対需要)を次のとおり算定します。

 

算定式

  絶対需要数=世帯数×定着係数×死亡発生率

×未所有率×取得可能率

     
  世帯数………………… 220,000世帯
  定着係数……………… 70%
  死亡発生率…………… 1.6%
  未所有率……………… 40%
  取得可能率(購買力)… 70%

 

(備考) 定着係数 その地域に定住する世帯の割合
  死亡発生率 年間の死亡者が発生する世帯の割合
  未所有率 自分のお墓を持っていない世帯の割合
  取得可能率 未所有者のうち購買能力のある割合

 

220,000×0.7×0.016×0.4×0.7=700

 

 上記計算により、鹿児島市における年間の墓地の絶対需要数は約700区画。上記の「絶対需要」には生前にお墓を建てる『寿陵』の需要は含まれていません。
 主要都市大型霊園における『寿陵』の割合は、前記全日本墓園協会のデータでは墓地総需要の60%を上回っており、市内の谷山御所霊園においても著者が責任者であった販売最盛期には50%でした。
 そこで鹿児島市での寿陵率を50%と見込みます。
 以上より、鹿児島市の墓地総需要数を次のとおり策定します。

 

年間墓地総需要=700区画÷0.5=1400区画

 

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