トラブル7

息子に任せたら

 Tさん夫婦は2人とも病気になり、4年前にお墓を考え、あちこちの霊園を見て回りました。2uで125万円のお墓なら少しだけ息子に出してもらえば買えると思い、同居している息子に相談したところ、親が死んだら自分がちゃんと墓を建ててやるから心配しないようにと言われたので、Tさんは安心して息子にお墓代100万円を預けました。
 一昨年Tさんは亡くなりましたが、お墓を建ててくれるはずの息子は預かったお金で車を買ってしまいお墓を建てる様子もなく、お骨は押し入れに入れっぱなしのままでした。
Tさんには大阪に娘さんが嫁いでおり、お墓のことをとても心配しましたが、学費のかかる子供もいて生活に余裕がなく、すぐにはどうしようもありませんでした。
 そんなとき、四十九日で鹿児島に帰った際にある霊園のお骨の一時預かりの広告をみて、当分建てられる見込はないので建てられるまで預かってもらうことになりました。そこで以前は発売していなかった屋外型の納骨堂を見て、安いのでご主人に協力してもらえば1年位で買えるかも知れないということになり、頑張って昨年のお盆に納骨堂を買いました。納骨式にはTさんの3人の孫も大阪から釆ました。孫たちはお墓参りは初めてで不思議そうな顔をしていましたが、きっと家族の繋がりや、お母さんの親に対するやさしい心を学んだと思います。

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