トラブル2

主人は仏教
奥さんは神道

 Kさんご夫妻は、ご主人の家系は仏教本願寺派、奥さんの方は神道です。結婚するとき仏前か神前かで多少の意見の違いがありましたが、多くの例に習い神前で式を挙げました。
しかし、結婚後も両家の習慣は異なり、何かにつけて仏式か神式かで考えが分かれ、夫婦でもめることも幾度かありました。市営唐湊墓地にK家の代々墓があり、お墓参りのとき奥さんが神式の榊(さかき)や 青花をあげると、実家からは梻(しきみ)か色花にしろと怒られたりもしました。
 数年前にご主人が亡くなると、長男でもなく跡取りでもあ
りませんでしたが、K家の代々墓に納骨しました。奥さんも
K家のお墓に入っていいと言われましたが、どうしても仏教
に馴染めず悩みました。Kさん夫婦に跡取りの男の子がいれば分家することもできましたが、女の子だけだったのでそれもできませんでした。
 Kさんの奥さんは子供にも相談して、結局永代供養付の納骨堂を買い夫婦別々のお墓に入ることになりました。宗教の問題は古今東西を問わず根深いものです。また、納骨堂やお墓の経営主体も宗旨宗派を規制するところが多くあります。
例え実家同士の宗教は異なっても、宗旨宗派を問わない霊園で家族が同じお墓に入ることが望ましいことです。

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