お墓の知識13

石材店のウソ

 

 

 

『ウチは工場を持っていますから、原石で仕入れて自社で加工しますので安くできます(×)

 

 大量に製造する中国の加工品を輸入した方が安くつきます。
 市内の石材店は小売店だからせいぜい月間の製造量は10基。中国の石材工場は製造卸専門だから月間何百基。1基当りのコストは中国が日本の1/10以下。
 また、工場の職工の月給は中国では平均7,000円程度、日本では30万円以上。ここでも中国は日本の1/40以下です。

 

 

『ウチは工場を持っていますから、自社で加工しますので丁寧で仕上りがずっと良くできます(×)

 

 市内の石材店が自社の工場で加工した石材は全て平面的で、丸や抉り等の曲面加工は少ない。したとしても追加料金を高く取ります。
 石材の加工度は、加工に費やす作業量に比例し、賃金コストは労働時間に比例するので、賃金の高い国内で加工すると高くつきます。
 価格を抑えるためには加工度を低く抑えなければならず、国内での加工は雑で平面的になりやすいのです。

 

 

中国の石は質があまり良くない(×)ので安いんです』

 

 地球の陸地はもともと1枚のプレートだったものが割れて分れて移動し、現在の大陸になりました。どこの国でも平均して良い石も悪い石もあり、国土の広い国は石の種類も多いのです。
 

 石材の値段は、原石価格、運賃、加工費で決まります。
 原石価格に大差はなくても、重量の重い石材の日本までの運賃は輸入先により大きく異ります。また、加工する国の工賃も差が大きいのです。


 国産の石が高いのは日本に良い石があるからではなく、国土が狭く原石の埋蔵量が少ないためと、工賃が世界一高いことによります。


 韓国の石は一昔前までは安かったのですが、近年は工賃が日本並みに上がり高くなりました。


 中国の石が安いのは工賃が日本の1/40以下と極めて安く、また国土が広くて原石の埋蔵量が豊富だからです。

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