お墓の知識6

巻き石(外柵)の意味

お墓とは

 

 

 お墓は石碑の周りを石で囲みますが、これを巻石といいます。鹿児島でほ巻石の上に玉垣を乗せ門柱を建てて立派にすることが多く、これを総称して外柵と言っています。
 

 巻石ほ単なる“お墓の塀”ではなく、浄土と俗世界、即ちあの世とこの世との境界を意味していて、巻石の内側は浄土の入り口なのです。石碑が建っていてもいなくても、そこは既に聖地です。人は土に還りますが、巻石で囲まれた聖地で土に還ることにより極楽浄土に行くことが出来ると言われています。
 

 この聖地の前に来ることは浄土の入り口に来ることですから、亡くなり浄土に行った人の近くに来ることになります。お墓参りはこのことを意味しています。
“お墓”とは本来“石碑”を意味するのではなく、巻石で囲まれた“墓地”を意味します。墓地の用地を買っても、巻石を作らずに荒れ放題にしておくことはご先祖を祀らずに粗末にすることになります。
 

 墓地を購入したら石碑は後で建てても、先ず巻石(外柵)をつくり、いつもきれいにしておいてくだい。そして巻石を作ったら石碑はなくてもお墓参りをしてご先祖を祀ってください。 

 

墓石自体はあるが、巻石がないので聖地域が確保されていない、間違ったお墓の建て方。

 

小さくても巻石がある。正しいお墓の建て方。

お墓の知識メニューに戻る